水槽の白濁・緑濁 — 原因 6 種と対処法
白濁・グリーンウォーター・黄ばみ — それぞれ別の診断がある。
「水が濁った」は雑多な苦情だが、背後にはいくつもの異なる問題がある。色と性質が原因を指し示す。対処は原因を取り除くこと — 「透明化薬」を入れることではない。
1. 乳白色の濁り — バクテリアブルーム
立ち上げ後 2〜3 週間、または大規模な水換え・掃除のあとに起こる。従属栄養菌が有機物上で増殖し、硝化菌の処理が追いつかない。
対処:何もしない。3〜7 日で自然に消える。水換えはしない — むしろ長引く。給餌は最小限。
2. 緑の濁り — 「グリーンウォーター」
水柱中で微小な緑藻が増殖。光と栄養の過剰が原因。
対処法:
• UV 殺菌灯を 1 週間 — 水中の藻を殺す。
• 「ブラックアウト」:3 日間完全遮光(厚布で水槽を覆う)。
• 点灯時間を 6 時間に減らし 2 週間。
• 給餌を減らす(リン酸過多が藻を養う)。
3. 黄色いが透明 — タンニン
新しい流木やオーク葉がタンニン(フミン酸)を放出し、水を琥珀色に染める。自然な「アマゾン・バイオトープ」の見た目で、魚の健康には影響しない。
見た目が気に入らないなら:フィルターに活性炭を 1〜2 週間入れる。
4. 灰色の濁りと沈殿 — 底床の巻き上がり
プロホースや流木を動かしたあと。通常は数時間で沈む。沈まない場合 — 粒径が細かすぎる。粗目に交換する。
5. 慢性的な薄い霞 — 過密と過剰給餌
生物ろ過がバイオマスに追いつかない。対処はシステム全体で:
• 飼育数を減らすか、水量を増やす。
• 給餌量を 30 % 減らす。
• ろ過能力を上げる。
• 水換え頻度を上げる(週 1 回 50 %)。
6. 虹色の表面膜 — バイオフィルム
濁りではなく、バクテリアと脂質による油膜。水草、餌、手の脂、室内のエアロゾルが典型的な原因。
対処:キッチンペーパーで膜を吸い取る;フィルターの出水を水面に向ける;膜を割る曝気を追加。
診断アルゴリズム
1. まず簡易テスト:NH₃、NO₂、NO₃。NH₃ や NO₂ が 0 を超えていれば — 生物ろ過の故障に紐づく濁り。
2. 次に目視:色、沈殿、膜。
3. 症状から — 上記 6 原因のどれかを選ぶ。
4. 結果ではなく原因を治す。「濁り取り薬」はプラシーボか一過性の効果しかない。
よくある質問
- 「水質クリアリング剤」は効きますか?
- ほとんどは凝集剤で、微粒子をくっつけて沈ませるだけ。一時的な見た目改善で、原因治療にはなりません。常用すると本当の問題が隠れます。
- 立ち上げ直後の白濁は何日で消える?
- 立ち上げ時の乳白色の濁りは 3〜7 日で消えます。2 週間以上続くようならサイクルに問題があります。
科学委員会 — 魚類学者と獣医師
大学卒の魚類学者・獣医師 · FishBase、Seriously Fish、査読論文を典拠とする · 監修した記事には資格を明記して署名する
魚類学博士、アフリカ大湖群シクリッド研究者
魚類学博士、エディンバラ大学 · 2013〜2018 年、マラウィ・タンガニーカ・ビクトリア湖でのフィールド調査 · シクリッドの行動に関する査読論文 12 本以上
出典
- Practical Fishkeeping — Cloudy Water · Practical Fishkeeping · 2026-05-22