水槽の白い付着物 — 正体と落とし方
カルシウム結晶、珪藻、バイオフィルム — 別問題、別対処。
ガラス・機材・水草の葉に白い付着物が出るのは、初心者からよく出る相談。実は 3 つの違うものを「白い付着物」と呼んでいる。それぞれ対処が違う。
1. カルシウム水垢
水際や蒸発しやすい場所に固い白斑が出る。硬水が蒸発する際に析出した炭酸カルシウム。生物的要因なし — 完全に化学。
除去:
• ガラスの外側 — 9 % 酢を布に染み込ませ、10 分置いて拭く。
• 内側(魚を一時的に避難させて)— 弱めの炭酸ナトリウム液とスポンジ。
• 予防 — 水換えのたびに水際を拭く。
2. 珪藻(茶白色の「ホコリ」)
新規水槽で 2〜6 週間後に出る。明るい所では薄茶、暗い所では白っぽく見える。これは珪藻 — シリカ系の藻。
原因:新規水中のケイ酸塩過多と、「有益な」競合藻の不足。
対処:待つ。バランスが整う 4〜8 週で自然に消える。加速するには:
• オトシンクルスやネリタ貝を入れる — 珪藻を食べる。
• 水草の活発な成長 — 光と栄養で競合する。
• 活性炭でケイ酸塩を減らす。
3. ハードスケープ・機材上のバイオフィルム
新しい流木やセラミックは、最初の数週間白〜灰色の粘性膜に覆われる。腐生菌と細菌で、流木の浸出物を食べている。
対処:歯ブラシや水槽用スクレーパーで物理的に除去。3〜6 週で自然に消える。オトシン、エビ、リンゴガイが喜んで食べる。
4. 水カビ病(魚に付くカビ)
これは別物 — ただし見た目は似ている。魚の脇腹やヒレに白い「綿状」がついたら、真菌感染で治療が必要。詳細は病気の記事で。
いつ心配すべきか
立ち上げ直後 — まったく心配無用。安定水槽の白い付着物は注意のサイン:
• 急速に増える — 給餌を見直す(餌過剰 = 有機物過剰 = バイオフィルム)。
• 健康な水草の上 — マクロ栄養素の欠乏を疑う。
• 魚の上 — 隔離して水カビを治療する。
白い付着物それ自体はほぼ常に美観の問題。危ないのは隣人 — 高アンモニア、魚の病気、CO₂ アンバランス。
よくある質問
- 水換え直後に白い膜が出るのはなぜ?
- おそらく水際の石灰スケール — 入れた硬水が蒸発してミネラルが残ったものです。正常。外側から酢で拭けば落ちます。
科学委員会 — 魚類学者と獣医師
大学卒の魚類学者・獣医師 · FishBase、Seriously Fish、査読論文を典拠とする · 監修した記事には資格を明記して署名する
水生生物学博士、窒素循環と水質の専門家
水生生物学博士、ベルリン・フンボルト大学 · 硝化作用と微生物生態に関する査読論文 15 年以上 · 教科書『Practical aquaculture and recirculating systems』共著者
出典
- АквариумОК — Диатомовые водоросли · АквариумОК · 2026-05-22