詳細解説初心者10 分で読めます2026年10月25日
【フィッシュレスサイクリング完全解説】アンモニアを使った魚なしの安全な水槽立ち上げ手順
パイロットフィッシュを犠牲にしない科学的な水槽立ち上げ法:純アンモニアの正確な添加量計算(2〜3ppm)、亜硝酸ピークの日数表、24時間クリアテストを徹底解説。
純アンモニアの添加量計算(目標濃度 2.0〜3.0 ppm)
必ず界面活性剤や香料を含まない薬局の10%アンモニア水、またはアクアリウム用塩化アンモニウム(DrTim's等)を使用してください。実質水量10Lあたり0.25〜0.3ml(1ppmあたり約0.1ml/10L)を添加し、試薬で2.0〜3.0mg/L(ppm)になるよう調整します。
日数別の立ち上げスケジュールと「24時間クリアテスト」
| フェーズ・日数 | 水質測定値 (NH3 / NO2 / NO3) | フィルター内部の変化 | 実施すべきアクション |
|---|---|---|---|
| 第1段階:1〜5日目 | NH3: 2〜3 ppm | NO2: 0 | NO3: 0 | ニトロソモナス菌がろ材に定着し始める | アンモニアを2〜3ppmに添加し、水温28℃・強エアレーションで待機 |
| 第2段階:7〜14日目(亜硝酸ピーク) | NH3減少 | NO2: 2〜5+ ppm | NO3: 0–5 | アンモニアが亜硝酸(NO2-)へ変換される | アンモニアが0.5ppm以下に減ったら1〜2ppm分を再添加して菌の餓死を防ぐ |
| 第3段階:14〜24日目(硝酸塩の生成) | NH3: 0 | NO2低下 | NO3: 20〜40+ ppm | ニトロスピラ菌が増殖し亜硝酸を硝酸塩(NO3-)へ酸化 | pHが6.5以下に下がらないよう注意(下がったら重曹でKHを補給) |
| 第4段階:25〜30日目(24時間テスト) | 2ppm添加の24時間後に NH3=0 かつ NO2=0 | 生物ろ過が100%完成 | 硝酸塩を下げるため50〜70%の大量水換えを行い、水温を合わせて魚を導入! |
よくある質問
- フィッシュレスサイクリング(魚なし立ち上げ)中に水換えは必要ですか?
- 基本的には不要です。ただし、1) アンモニアや亜硝酸が5.0ppm以上に振り切れた場合、2) pHが6.5以下に急落した場合のみ30〜50%の水換えを行います。24時間テストに合格した最後に、蓄積した硝酸塩を抜くため50〜70%の大量換水を行ってから魚を入れます。
- 魚なし立ち上げ中に照明(ライト)は点灯すべきですか?
- 水草を植えていない場合はライトを消灯してください。高濃度のアンモニアと強い光が合わさるとアオコや茶ゴケが大発生します。水草がある場合は1日6時間程度に抑えます。
- pHが6.5以下に下がってサイクルが止まってしまった理由は?
- 硝化バクテリアがアンモニアを分解する過程で炭酸塩硬度(KH)が消費され、水が酸性化(pHクラッシュ)します。pHが6.5を下回るとバクテリアが休眠してしまうため、30%の水換えを行うか重曹を少量(水50Lに小さじ1杯)溶かしてpHを7.2〜7.5に戻してください。

執筆Goldie Editorial
Goldie 編集チーム
合計 30 年以上の実践経験を持つアクアリスト · FishBase と Seriously Fish に基づき事実確認を行う生物学者と編集者 · すべての記事は公開前に資格を持つ魚類学者の監修を受けます
監修Dr. Claire Bennett
魚類学博士、アフリカ大湖群シクリッド研究者
魚類学博士、エディンバラ大学 · 2013〜2018 年、マラウィ・タンガニーカ・ビクトリア湖でのフィールド調査 · シクリッドの行動に関する査読論文 12 本以上
出典
- DrTim's Aquatics — Fishless Cycling Guide & Ammonia Dosing Instructions · DrTim's Aquatics · 2026-10-25
- 2hr Aquarist — How to Cycle a Tank Properly (Fishless Method) · 2hr Aquarist · 2026-10-25
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